主なポイント
- Aspex Managementは5%の株式を追加取得し、デリバリー・ヒーロー(Delivery Hero)への出資比率を約15%に引き上げました。
- このアクティビストは、Prosusから約3億3500万ユーロで株式を取得し、デリバリー・ヒーローの経営陣に圧力をかけています。
- Aspexは以前から、ニクラス・オストベルグCEOの交代と一部地域からの撤退を求めてきました。
主なポイント

アクティビスト(物言う株主)のAspex Managementは、ドイツのフードデリバリー大手デリバリー・ヒーロー(Delivery Hero)への出資比率を約15%に引き上げ、Prosus NVから約5%の株式を約3億3500万ユーロ(3億9300万ドル)で取得しました。
Aspexの創設者であるエルメス・リー氏は声明で、「長期株主として出資比率を引き上げ、当社の価値上昇の可能性に対する信頼を再確認しました。すべての株主の価値を高めるため、デリバリー・ヒーローの監査役会および経営陣と建設的な協力を続けていきます」と述べました。
香港に拠点を置くこの資産運用会社は、1株あたり22ユーロを支払いました。これはデリバリー・ヒーローの直近の終値に対して10%のプレミアム、5月8日時点の30日間出来高加重平均価格に対して22%のプレミアムを上乗せした価格です。この売却により、Prosusの出資比率は16.8%に低下します。この動きはProsusによる広範な資産売却の一環であり、同社は以前にも4.5%の株式をUberに2億7000万ユーロで売却しています。
今回の取引は、デリバリー・ヒーローのニクラス・オストベルグCEOへの圧力を強めるものです。Aspexは以前から同氏の交代や、特定地域からの完全撤退を求めてきました。出資比率の引き上げにより、6月23日に開催されるデリバリー・ヒーローの年次株主総会を前に、アクティビストの影響力はさらに増すことになります。なお、Prosusの保有株は受託者が管理しているため、総会での議決権行使はできません。
今回の増資は、次回の年次株主総会を前に、Aspexが重大な戦略変更を明確に迫っていることを示唆しています。投資家は、経営陣の対応や、取締役会および企業戦略に関する今後の動向を注視することになるでしょう。
本記事は情報提供のみを目的としており、投資勧誘を目的としたものではありません。