主なポイント:
- 百度、昆仑芯を香港上場へ—目標評価額500億ドル
- IPO購入希望者は、購入申込額の3~7倍相当の自社チップ購入が条件
- テンセントは既存顧客、バイトダンスも採用を検討中
主なポイント:

百度(Baidu)はAIチップ子会社の昆仑芯(Kunlunxin)を香港に上場させる計画で、目標評価額は500億米ドル(約7.5兆円)と、The Informationが関係筋の話として伝えた。
同報道によれば、百度は昆仑芯のIPO株の購入に関心を示す投資家に対し、同社のチップ製品を購入することを義務付けており、その購入額は投資家が購入を希望する株式の申込額の約3~7倍に相当する。この条件はIPO需要をチップ販売に直接結びつける異例の構造で、AIインフラ需要を有する投資家に参加が限られる可能性がある。
百度は今年初め、昆仑芯の上場申請を香港証券取引所に秘密裏に提出したと発表している。先月の市場観測では、昆仑芯がまもなく株式公開を開始し、調達額は10億~20億米ドル(約78億~156億香港ドル相当)と見込まれていた。
テンセント(Tencent)は昆仑芯の既存のAIチップ顧客であると、同報道は付け加えた。バイトダンス(ByteDance)も最近、昆仑芯の製品採用を検討しているとの観測があり、中国最大手のインターネット企業各社が、米国の輸出規制によりエヌビディア(Nvidia)の先端プロセッサへのアクセスが制限される中、国産AIチップの代替品を模索している。
BIDU-SW(百度集団)は4%高で寄り付き、時間内高値の107.4香港ドルを付けた。その後は106.1香港ドルで推移し、前日比7.44%高。出来高は572万株、取引代金は6億400万香港ドル。空売りは売買代金の19.4%にあたる1億9,640万香港ドルだった(現地時間午後4時25分現在の取引所データ)。
目標評価額500億ドルは、昆仑芯を世界的に見ても最も価値の高いAIチップ企業の一つと位置づけ、急成長するAIアクセラレーター市場でエヌビディアやAMDといった既存大手と競合することになる。今回のIPOの価格設定は、ワシントンが先端チップ製造技術に対する輸出規制を強化する中、中国の半導体企業に対する機関投資家の需要を試すものとなる。投資家は需要のシグナルとして、上場日と最終的な公開価格を注視する。なお、同社はまだ公開価格のレンジ、コーナーストーン投資家、具体的な上場日を開示していない。
本記事は情報提供のみを目的としており、投資助言を構成するものではない。