主なポイント:
- 電気工事組合の組合員は全会一致で作業停止に賛成票を投じた
- オーストラリア製造業労働組合は89.4%の支持でストライキを承認
- ポートヘッドランドは年間5億トン以上の鉄鉱石を取扱う
主なポイント:

西オーストラリア州ポートヘッドランドにあるBHPの数百人の労働者がストライキに賛成票を投じ、世界最大級の輸出拠点の一つからの鉄鉱石輸送に脅威が生じている。
電気工事組合(ETU)は、投票に参加した組合員100人のうち100%が30分から24時間に及ぶ作業停止を承認し、数日以内に開始される可能性があると発表した。
オーストラリア製造業労働組合(AMWU)の100人以上の組合員も89.4%がストライキ行動に賛成票を投じたと広報担当者が述べた。これらの投票は、BHPとの労働協約合意に向けた数カ月にわたる協議の末に行われたもので、労働者は賃金と労働条件の改善を求めている。
ポートヘッドランドは世界最大の鉄鉱石輸出ターミナルであり、主にBHPとフォーテスキュー向けに年間5億トン以上を取り扱っている。長期にわたる混乱が生じれば、海上輸送の鉄鉱石(SGX 62%鉄分微粉鉱)供給が逼迫し、中国の鉄鋼需要減速により圧力を受けている価格を下支えする可能性がある。
世界の鉄鉱石貿易におけるポートヘッドランドの役割
同港はオーストラリアの鉄鉱石輸出の約半分を占め、主要な仕向け先は中国である。BHP単独では、2025会計年度にポートヘッドランドから約2億8000万トンの鉄鉱石を出荷したと、同社のデータは示している。ストライキは、主要鉱山各社の生産削減を注視している市場に供給サイドのリスクを追加することになる。比較として、リオティントは2025年にピルバラ事業から約3億3000万トン、フォーテスキューは約1億9000万トンを輸出した。
BHPはコメント要請にすぐには応じなかった。同社と労働組合は数カ月にわたり交渉を続けており、労働者はピルバラ地域の事業における賃金と労働条件に関する懸念を表明している。
本記事は情報提供のみを目的としており、投資助言を構成するものではない。