重要なポイント:
- BILL Holdingsは、新たな収益性向上策の一環として従業員の最大30%を削減します。
- 同社はまた、10億ドル規模の新たな自社株買い枠の設定を発表しました。
- 発表を受け、同社の株価は時間外取引で8%以上上昇しました。
重要なポイント:

決済ソリューション企業のBILL Holdings Inc.は木曜日、従業員の最大30%を削減し、10億ドルの自社株買いを実施すると発表しました。これを受けて同社の株価は時間外取引で8%以上上昇しました。
ロイターの報道によると、今回の決定は、8.5%の株式を保有し取締役候補4名を指名したスターボード・バリュー(Starboard Value)や、エリオット・インベストメント・マネジメント(Elliott Investment Management)を含むアクティビスト(物言う株主)からの圧力を受けたものです。
BILLは、3,000万ドルから6,000万ドルの構造改革費用が発生すると見込んでおり、その大部分は2026年度第4四半期に計上される予定です。新たに承認された10億ドルの自社株買い枠は、木曜終値時点の時価総額37億3,000万ドルの約27%に相当します。
人員削減と自社株買いは、年初来で株価が約31%下落したことを受け、株主還元を強く意識したものです。構造改革は2027年度第1四半期末までに完了する見込みです。
カリフォルニア州サンノゼに拠点を置く同社は、中小企業の財務オペレーションの自動化を支援するクラウド型ソフトウェアを提供しています。構造改革の発表と併せて、BILLは第3四半期決算も発表し、売上高は13%増の4億660万ドルに達し、前年同期の赤字から黒字に転換しました。
アクティビストからの圧力は今年に入り強まっています。スターボードによる取締役指名は委任状争奪戦(プロキシファイト)の可能性を示唆しており、2025年11月の報道では同社が身売りを検討していると伝えられていました。2026年2月にはプライベート・エクイティ・ファンドのヘルマン&フリードマン(Hellman & Friedman)が買収交渉を行っていると報じられましたが、合意には至りませんでした。
積極的なコスト削減と大規模な自社株買いは、短期的な成長よりも収益性を重視するアクティビストを懐柔する可能性があります。投資家は今後、決算報告における利益率の改善を注視することになり、構造改革後初のフル四半期となる期が、新計画の有効性を測る重要な試金石となります。
本記事は情報提供のみを目的としており、投資勧誘を意図するものではありません。