主要なポイント:
- Blue Owl Capital Corp.(OBDC)は純資産価値(NAV)に対して22%のディスカウントで取引されており、投資家の懐疑的な見方を反映しています。
- 同ファンドの第1四半期決算では、NAVが3%減の72億ドルとなり、主要資産に対して異例の評価手法が用いられていることが明らかになりました。
- 資産価値の下落と解約率の上昇により、プライベート・クレジット・セクター全体が圧力にさらされています。
主要なポイント:

Blue Owl Capital Corp.(OBDC)の株価と純資産価値(NAV)の乖離の拡大は、プライベート・クレジット市場における不透明な評価に対する投資家の不安を浮き彫りにしています。この事業開発会社(BDC)の株価は、公表されているNAVに対して22%のディスカウントで取引されており、第1四半期にNAVが3%減の72億ドルとなったことが報告されて以来、その差はさらに広がっています。
ウォール・ストリート・ジャーナルのジョナサン・ワイル氏は、「表面下を掘り下げて、答えよりも疑問の方が多く出てくるようでは、透明性がさらに低い他の多くの投資の評価を、どのような異常な見積もりが動かしているのか知る由もありません」と記しています。
Blue Owlの評価に対する厳しい目は、BDCセクター全体が圧力を受けている時期に向けられています。ロイターが主要BDC14社を調査したところ、第1四半期の合算公正価値対取得原価比率は103ベーシスポイント低下し、98.55%となりました。ムーディーズは最近、BDCセクターの見通しを「ネガティブ」に引き下げ、フィッチは非上場BDCからの解約額が第1四半期に前四半期NAVの3.8%に達したと報告しました。Blue Owl自身の1株当たりNAVも同期間に2.7%下落し、14.41ドルとなりました。
Blue Owlにとって問題の核心は、観察不可能なインプットを用いて評価される「レベル3資産」にあります。例えば、同ファンドは融資会社Wingspire Capitalへの持分をEBITDAの1.3倍で評価しましたが、これは支払利息を無視しているため、融資会社としては異例の指標です。もう一つの保有資産であるFifth Season Investmentsは、運用資産残高(AUM)の1.0倍で評価されました。これら2つの投資は合わせてOBDCの純資産の13%を占めており、その非伝統的な評価手法はファンド全体のNAVの正確性に疑問を投げかけています。
この記事は情報提供のみを目的としており、投資勧誘を目的としたものではありません。