主なポイント:
- コメルツ銀行は地政学的緊張の緩和を背景に、金価格が年末にかけて上昇すると予想
- スポット金価格は1オンス=4,521.70ドル、過去24時間で1.08%下落
- 52週レンジ: 3,248.98~5,597.23ドル | 年初来リターン: +4.79%
主なポイント:

コメルツ銀行は、地政学的な紛争の緩和により幅広い投資家の参加が促されるとして、金は年末までに1オンス=5,000ドルに向けて上昇する可能性があるとの見解を示した。この見通しが示された火曜日東部時間午前9時11分時点で、COMEXのスポット金は1オンス=4,521.70ドルで取引され、前営業日から49.54ドル下落している。
「地政学的緊張の緩和は、不確実性の低減によって待機していた投資家を引き寄せ、年末にかけての金価格上昇につながると予想される」とコメルツ銀行は水曜日に公表したメモで述べた。同行は具体的な年末の目標価格を開示せず、金属の軌道に対して下半期にかけて建設的な見方を示した。
金は過去12カ月で35.11%、5年間では137.65%上昇し、同期間のS&P500のリターン(それぞれ27.88%、77.88%)をそれぞれ上回っている。同金属は1月29日に史上最高値の5,597.23ドルを付けた後、現在の水準から19.2%下落している。年初来では4.79%高、過去6カ月では8.6%高となっている。
コメルツ銀行の見解は、金が主に地政学的リスクの高まりから恩恵を受けるという従来の見方に反するものだ。同行は、緊張緩和により紛争に連動した価格変動を理由に資産クラスを敬遠していた機関投資家の主要な障壁が取り除かれると主張する。JPモルガンのグローバルリサーチチームは、2026年半ばまでに金が4,000ドルに向けて上昇すると予想しているが、この水準はすでに超えられている。
現物市場のファンダメンタルズは強気見通しを補強している。世界第2位の金消費国であるインドは5月13日、非必須輸入を抑制するため金銀の輸入関税を15%に引き上げた。この動きは短期的には需要を冷やす可能性があるが、歴史的には買い手の調整に伴い価格支援につながっている。時価総額で最大の金鉱山企業であるニューモント・コーポレーションは第1四半期の記録的な収益とフリーキャッシュフローを報告し、火曜日にはASXで同社株が5%以上上昇、金関連銘柄は全般に強含んだ。
中央銀行の買い入れは引き続き構造的な下支えを提供している。ワールド・ゴールド・カウンシルの最新の中央銀行金準備調査によれば、機関投資家は進行中の貿易摩擦を背景に米ドルからの準備資産分散を求めて、高水準の購入を継続する可能性が高い。世界の中央銀行は過去2年間、毎年1,000トン超の金を追加している。
5,000ドルを超える持続的な上昇は、現在の水準から約10.6%の上昇を意味し、2025年3月に初めてこの水準を突破して以来、2回目の5,000ドル台乗せとなる。同金属の史上最高値5,597.23ドルは、火曜日の価格から23.8%の上昇余地を示唆している。金鉱山会社やロイヤルティ企業にとって、スポット価格が100ドル変動するごとに、特にオールイン・サステイニング・コストが1,500ドルを下回る生産者の場合、フリーキャッシュフローは大幅に拡大する。
本記事は情報提供のみを目的としており、投資助言を構成するものではありません。