ブルームバーグEV価格リターン指数は12日、4.43%下落し、ここ数カ月で最大の下げを記録。ニューヨークから香港まで、世界各国のEV株を襲った急落局面で、指数は大きく値を下げた。
ブルームバーグEV価格リターン指数は12日、4.43%下落し、ここ数カ月で最大の下げを記録。ニューヨークから香港まで、世界各国のEV株を襲った急落局面で、指数は大きく値を下げた。

ブルームバーグEV価格リターン指数は12日、4.43%下落し、ここ数カ月で最大の下げを記録。ニューヨークから香港まで、世界各国のEV株を襲った急落局面で、指数は大きく値を下げた。
ブルームバーグEV価格リターン指数は12日、4.43%安の3591.03で取引を終了。ここ数カ月で最大の下落率を記録し、ニューヨークから香港まで世界各国のEV株を巻き込む急落相場となった。
「テスラは納車台数が報告された後、株価が下落する可能性がある。当社は第2四半期の予想を引き上げたが」と、同社株を中立と評価し目標株価364ドルを据え置くUBSのアナリスト、ジョセフ・スパック氏は述べた。
下落を主導したのはSTマイクロエレクトロニクスで、パリ上場株は8.53%下落した。アンベアは7.4%安、ポニー・エイアイADRは6.6%下落。テスラは5.7%下落し、来週予定される第2四半期の納車報告を前に下げ幅を拡大した。香港上場銘柄では、雅迪集団(Yadea Group)、RoboSense、中創新航(CALB)、小米集団(Xiaomi)、地平線 robotics(Horizon Robotics)、理想汽車(Li Auto)が軒並み4.32%〜4.88%下落した。上昇した指数構成銘柄は僅か2銘柄で、吉利汽車(Geely Auto)のH株が2.12%高、インドのオラ・エレクトリック・モビリティが2.61%高となった。
この売り浴びせは、EV業界が需要懸念(中国・欧州)、激化する価格競争、関税政策を巡る不確実性といった複合的な逆風に直面する中で発生した。スパック氏はテスラの第2四半期の納車台数を40万5000台と予想。従来の38万台から上方修正したものの、40万〜42万台のコンセンサス予想を下回る可能性があり、このシナリオは株価をさらに圧迫する可能性がある。
テスラの5.7%の下落により、時価総額は約350億ドル(約5兆5000億円)が消失し、週間ベースの下落率は8%超に拡大した。株価は現在、スパック氏の目標株価である364ドル付近で推移しており、現在のアナリストコンセンサスに基づく upside は限定的と言える。同社は来週中に第2四半期の納車台数を報告する見込みで、スパック氏の修正予想である40万5000台は前年同期比5%の成長率を示している。
明るい材料としては、テスラのエネルギー生成・貯蔵事業が第2四半期に最高40%の売上成長を報告する可能性があり、自動車部門の8倍の成長率となる。同事業は自動車事業の1ユニット当たり約2倍の利益を上げているとスパック氏は指摘しており、車両納車が期待を下回った場合の緩衝材となる可能性がある。
EV売り浴びせは、より広範なハイテク株安の中で展開された。韓国のKOSPI指数は5.5%下落し、半導体大手のサムスン電子とSKハイニックスがそれぞれ5.5%、7.5%下落した。スペースXの株価は16%下落し、3営業日連続の下落となった。IGアナリストのトニー・シカモア氏によると、IPO後のピークから時価総額で約1兆ドル(約158兆円)が消失した計算になる。
オーストラリアではテクノロジーセクターが1.6%下落し、ASX200は0.3%安で引けた。米国株先物はさらに下落を示唆しており、ナスダック・イーミニ先物はウォール街の寄り付き前に1.9%下落した。
投資家にとっての疑問は、EVの売り浴びせが買い場を提供しているのか、それともより深刻な調整局面の始まりなのか、という点だ。テスラの株価はフォワード利益の約16倍で取引されており、過去平均からは割安だが、依然として伝統的な自動車メーカーを上回る水準にある。ブルームバーグEV指数の広範な指標は、第1四半期の上昇分のほとんどを吐き出しており、当時はバッテリー価格の低下と政策支援への楽観論が相場を押し上げていた。
本記事は情報提供のみを目的としており、投資助言を構成するものではない。