新奥天然ガス(ENN Natural Gas)は、ENN ENERGYに対する約120億ドルの買収提案を断念する方向で検討しており、6月12日の前提条件期限を更新しない可能性がある。
新奥天然ガス(ENN Natural Gas)は、ENN ENERGYに対する約120億ドルの買収提案を断念する方向で検討しており、6月12日の前提条件期限を更新しない可能性がある。

新奥天然ガス(ENN Natural Gas)は、ENN ENERGYに対する120億ドルの買収を断念する方向で検討していると、複数の関係者が明らかにした。これにより、6月12日に設定された前提条件の期限が失効する可能性があり、中国のエネルギー分野における最大級の非公開化案件の一つが頓挫することになる。
「前提条件の複雑さと現在の市場環境を考慮すると、期限延長の可能性は低い」と、協議内容が非公開であることを理由に匿名を条件に語った関係者は述べている。
新奥天然ガスは、Xinneng(Hong Kong)Energy Investmentを通じてENN ENERGYの約34%を保有している。同社はこれまでに期限を3月13日から6月12日に延期していた。上海上場企業である同社は2025年3月、現金と株式を組み合わせた買収提案を行い、香港上場子会社の評価額を約905億香港ドルとし、同時に「入札額を引き上げることはなく、上場廃止を計画している」と表明していた。また、ENNは同時に香港への上場申請も行っていた。
この買収が断念されれば、ENN ENERGY株価に織り込まれていた非公開化プレミアムは消失する。同社株は金曜日に48.90香港ドルで取引されており、提示された買収価格を大幅に下回っている。HSBCリサーチは目標株価66香港ドルで買い推奨を維持し、JPモルガンは目標株価68香港ドルでオーバーウェイト(中立)評価を維持しており、買収がなくとも同社に価値を認めるアナリストの見解が示されている。新奥天然ガスにとって、買収撤退は、世界的なガス価格の変動により中国のLNG輸入業者が利益率圧迫に直面する中で、現金及び株式リソースを温存する選択となる。同社は6月12日以降の期限延長について公式にコメントしていない。
本記事は情報提供のみを目的としており、投資助言を構成するものではない。