Key Takeaways:
- Evercore ISIは、アップルの目標株価を330ドルから365ドルに引き上げ、22%の上昇余地を示唆するとともに、「アウトパフォーム」の格付けを継続しました。
- 同社の見解は、サービス部門の収益による複利成長、プレミアムiPhoneモデルへの移行、および積極的な資本還元に基づいています。
- Evercoreは、アップルの25億台に及ぶアクティブデバイスのインストールベースと収益化の可能性を挙げ、強気ケースとして500ドルの目標値を設定しました。
Key Takeaways:

Evercore ISIは、アップル(NASDAQ: AAPL)の目標株価を330ドルから11%引き上げ365ドルとしました。これは、iPhoneの販売台数の大幅な伸びに頼ることなく、収益を複利的に成長させる同社の能力に対する自信を反映したものです。
Evercore ISIのアナリスト、アミット・ダリヤナニ氏は顧客向けのノートで、「持続的なサービス部門の成長と、プレミアムモデルへの移行による平均販売価格(ASP)の追い風を考慮すると、iPhoneの販売台数が緩やかな成長にとどまったとしても、アップルがEPS(1株当たり利益)やFCF(フリーキャッシュフロー)を10%台前半から半ばのペースで成長させる道筋が見える」と述べました。
「アウトパフォーム」の格付け継続は、3つの主要な原動力に基づく見解を反映しています。それは、利益率の高いサービス部門の持続的な成長、プレミアムiPhoneの比率向上による平均販売価格の上昇、そして積極的な資本還元プログラムです。アップルは最近、サービス部門の売上高が前年同期比16%増の309億7600万ドルと過去最高を記録したと発表し、1000億ドルの自己株式買い戻しを承認しました。
今回の新目標価格の提示は、アップル株が過去1ヶ月で16%上昇し、52週高値付近で取引されている中で行われました。長期投資家にとって、Evercoreのノートはアップルを「複利成長企業(コンパウンダー)」と位置づけています。そのバリュエーションは、25億台という膨大なアクティブデバイスのインストールベースによって支えられており、これは人工知能(AI)への注力を含む将来のサービスの提供と収益化における大きな強みとなります。
Evercoreが提示する強気ケースの1株あたり500ドルは、このサービス主導の成長シナリオが加速し、AI主導のiPhone買い替えサイクルが到来することを前提としています。同社の基本ケースである365ドルは、すでにアナリストのコンセンサス目標価格である305.28ドルを大きく上回っています。一方で、弱気ケースとしては、App Storeに対する規制圧力や、飽和したスマートフォン市場における買い替えサイクルの鈍化リスクが指摘されています。
今回の目標株価引き上げは、6月8日から始まるアップルの世界開発者会議(WWDC)を前に、強気の見通しを補強するものです。WWDCでは同社のAI戦略に関する重要なアップデートが期待されています。市場が「Apple Intelligence(アップル・インテリジェンス)」の収益化への道を精査する中で、同社の株価パフォーマンスは最近の史上最高値からのサポートを試すことになるでしょう。
本記事は情報提供のみを目的としており、投資勧誘を意図するものではありません。