重要なポイント:
- Fastlyの株価は、第1四半期の売上高とEPSが予想を上回り、2026年通期の業績予想を上方修正したにもかかわらず、時間外取引で29%急落しました。
- AIトラフィックの重要な指標であるセキュリティ売上高は、前年同期比47%増の3,490万ドルとなりましたが、コンセンサス予想の3,690万ドルには届きませんでした。
- 同社は通期のEPS予想を、従来の23〜29セントから27〜33セントの範囲に引き上げました。
重要なポイント:

Fastly Inc. (FSLY) は水曜日の時間外取引で、第1四半期の人工知能トラフィックによる売上高がアナリスト予想を下回ったことを受け、29%急落しました。これは、通期予想の上方修正を含む好調な決算内容を打ち消す形となりました。
「Fastlyにとって素晴らしい年初となりました」と、キップ・コンプトンCEOは声明で述べ、前年同期比20%の増収を強調しました。「第1四半期の売上高は1億7,300万ドルで、前年同期比20%増となり、当社のガイダンス範囲の上限に近い結果となりました。」
コンテンツ配信ネットワーク(CDN)プロバイダーである同社は、売上高1億7,302万ドル、調整後1株当たり利益(EPS)13セントを報告しました。両数値ともにコンセンサス予想の1億7,180万ドルと9セントを上回りましたが、市場は主要な成長セグメントでの未達を重視しました。AI関連のエージェント型トラフィックの大半を占めるセキュリティ売上高は、47%増の3,490万ドルに達したものの、ウォール街が予測していた3,690万ドルには届きませんでした。
この急激な売り浴びせは、投資家がAI主導の特定の成長指標に強い関心を寄せていることを浮き彫りにしており、わずかな未達でも好調なヘッドラインの数字をかき消してしまう可能性があります。この反応は、売上高が予想を上回ったにもかかわらず、AI推論コストの上昇が売上総利益率を圧迫していると報告して株価が下落したAmplitude Inc. (AMPL) など、他のソフトウェア企業が直面している最近の圧力と同様です。Fastlyにとって、AI関連売上の未達は致命的となり、年初来210%上昇していた株価の勢いを止める結果となりました。
市場の反応とは裏腹に、Fastlyの経営陣は楽観的な見通しを示しました。同社は2026年通期の利益予想を、従来の1株当たり23〜29セントから27〜33セントの範囲に引き上げました。アナリストのコンセンサス予想は28セントでした。
通期の売上高予想も、当初の7億〜7億2,000万ドルから、7億1,000万〜7億2,500万ドルへと引き上げられました。次期第2四半期について、Fastlyは売上高1億7,000万〜1億7,600万ドル、調整後利益5〜8セントを見込んでおり、これはアナリスト予想の売上高1億6,980万ドル、利益4セントを大きく上回っています。
このネガティブな反応は、AI戦略のコストと実行力が厳しい監視下に置かれるという新しい現実を投資家が織り込みつつあることを示唆しています。Fastlyの大口顧客数が前年同期比39%増の634社と大幅に伸びたものの、高成長のセキュリティセグメントでの不足は、時間外取引での暴落を引き起こすのに十分でした。
業績予想の上方修正は、コアビジネスと将来の成長を取り込む能力に対する経営陣の自信の表れです。投資家は今後、同社がAI関連の収益源に対する高まった期待に応え、将来の楽観的な見通しを正当化できるかどうかを確認するため、第2四半期の決算を注視することになります。
本記事は情報提供のみを目的としており、投資勧誘を目的としたものではありません。