主なポイント:
- フォード・エナジーは、EDFパワー・ソリューションズに対し、最大20GWhの蓄電池システムを供給する5年間の契約を締結しました。
- ケンタッキー州で製造される5.45MWhの「DC Block」ユニットの納入は2028年に開始され、年間最大4GWhのペースで供給されます。
- この提携により、フォードはデータセンターやAIによる電力需要の急増に対応し、系統用蓄電池市場での地位を確立します。
主なポイント:

フォード・モーターのエネルギー部門は、再生可能エネルギー開発会社のEDFパワー・ソリューションズ・ノースアメリカに対し、5年間の契約に基づき最大20ギガワット時(GWh)の蓄電池システムを供給します。この動きにより、同社は電力網の主要なサプライヤーとしての地位を確立することになります。
「この枠組み合意により、エネルギー転換が求めるスピード感でプロジェクトを遂行するために必要な供給の見通しと製品への信頼が得られます」と、EDFパワー・ソリューションズ・ノースアメリカのトリスタン・グリンバートCEOは述べています。
本合意により、EDFはフォードの「DC Block」蓄電池システムを年間最大4GWh調達することが可能になり、初回の納入は2028年を予定しています。フォードは、当初電気自動車(EV)用バッテリーの製造を予定していたケンタッキー州の工場を、リン酸鉄リチウム(LFP)セルを使用した5.45MWhのコンテナ型ユニットの生産用に転換しています。
このニュースを受けて、フォード(NYSE: F)の株価は時間外取引で3.6%上昇しました。これは、収益性の高い系統用蓄電池市場へ参入するという同社の戦略を裏付けるものです。この動きは、米国の既存の電力網に負荷をかけているデータセンターや人工知能(AI)による電力需要の急増に対応するものです。
「EDFパワー・ソリューションズとのこの合意は、産業規模の製造規律とライフサイクル全体の責任を兼ね備えたBESS(電池エネルギー貯蔵システム)サプライヤーに対する市場のニーズを証明するものです」と、据置型蓄電池の新会社フォード・エナジーの社長であるリサ・ドレイク氏は語りました。
今回の提携により、フォードは基盤となる顧客を確保し、新エネルギー部門への製造投資のリスクを軽減できます。一方、EDFにとっては、北米全域で展開する計26ギガワットのプロジェクト開発パイプラインを支えるために必要な重要部品の国内サプライチェーンを確保することになります。
本記事は情報提供のみを目的としており、投資勧誘を目的としたものではありません。