主なポイント:
- GameStopは5月下旬にCoinbaseとのビットコインオプション契約を更新
- この契約により、ほぼ全てのビットコイン保有が前受金として拘束された
- 更新は過去最高の四半期と重なったが、業績への寄与は限定的
主なポイント:

GameStopは5月下旬にCoinbaseとのビットコインオプション契約を更新し、契約をロールフォワードする一方、ほぼ全てのビットコインを前受金として拘束したままとした。
この更新は証券取引委員会への提出書類で開示され、オプション戦略がGameStopのビットコイン保有高の大半を拘束し続けることが確認された。同社は具体的な条件や、ビットコインポジションに対するコールオプション売却で受け取った前受金のドル建て金額を開示しなかった。
この契約は、GameStopが過去最高の四半期業績を報告した時期と重なったが、ビットコインオプションプログラムの業績への貢献は限定的だった。この戦略は、Coinbaseを通じてビットコインのコールオプションを売却し、即座に現金収入を生み出す一方、権利行使価格を超える値上がり益を放棄するものだ。ビットコインが権利行使価格を上回って上昇した場合、GameStopはその水準を超える利益を得ることができない。Coinbaseは今週、暗号資産と株式の両方のオプション取引を開始する計画を発表し、「オールインワン取引所」を目指す取り組みを強化している。
この契約構造により、ビットコインが上昇した場合、GameStopは価格上昇の恩恵を逃す可能性がある一方、生み出された前受金はまだ業績に有意な影響を与えていない。投資家は、GameStopが次回の決算を発表する際に、この戦略に変更がないか注目することになる。同社の暗号資産トレジャリー(財務資産)アプローチの有効性は依然として疑問視されている。GameStopのビットコイン戦略は株価の重要な材料となっており、今回の更新は、直接的な財務利益が不明確なままでも、暗号資産エクスポージャーへの継続的なコミットメントを示している。同社は2024年に初めてビットコインをトレジャリー資産として採用し、暗号通貨をバランスシートのヘッジとして活用する上場企業のリストに加わった。また、今回の更新は、Coinbaseが他の取引所と企業の暗号資産トレジャリー事業を争う中で、機関投資家向けオプション商品からの継続的な収益源を提供するものだ。GameStopの株主にとっては、オプション戦略による前受金が最終的に測定可能な利益成長につながるのか、それともビットコインが上昇トレンドを続けた場合に、値上がり益の上限設定が高くつくことになるのか、という疑問が残る。
本記事は情報提供のみを目的としており、投資助言を構成するものではない。