USD/JPYが160に向けて上昇する中、ゴールドは4,360ドルを下回って推移。ドル高と米国債利回りの上昇が金需要を圧迫している。
USD/JPYが160に向けて上昇する中、ゴールドは4,360ドルを下回って推移。ドル高と米国債利回りの上昇が金需要を圧迫している。

USD/JPYが160に向けて上昇する中、ゴールドは4,360ドルを下回って推移。ドル高と米国債利回りの上昇が金需要を圧迫している。
火曜日の金先物は1オンス約4,350ドルで取引され、4,360ドルの抵抗線を突破できず、2026年3月の高値から続く複数月のトレンドラインを下回った。米ドルが強含み、USD/JPYが心理的に重要な160の水準を試す展開となっている。
「日米金利差の拡大とUSD/JPYの160接近を背景としたドルの底堅さが、現時点で金にとって最大の逆風だ」と、貴金属を担当するコモディティアナリストのオマー・タリク氏は指摘する。「ドルの明確なトレンド転換か、FRBの政策期待に変化が見られるまで、金の上値は限定的だろう。」
USD/JPYは火曜日に159.70近辺で推移し、過去に日本の介入を招いた160の水準が視野に入っている。同通貨ペアは過去6カ月間で約152.50から160.50のレンジで変動しており、上限に達するたびに介入リスクが再燃している。ロイター通信によれば、日本の財務省はここ数週間で約11.7兆円(約735億ドル)を投じて通貨を支えたが、同ペアは再び介入を促した水準に向けて徐々に戻りつつある。
金が4,360ドルを回復できない背景には、ドル高と米国の実質利回り上昇という広範な圧力が存在する。金は5月初旬以降、2026年3月のトレンドラインを下回って推移しており、上昇を試みるたびに4,350~4,360ドルゾーンで売りに直面している。COMEXの金在庫はここ数週間で小幅な減少を示しているが、DXY指数を押し上げるドルの利回り優位性というマクロ的な逆風を相殺するには至っていない。
6月の中央銀行スケジュールが、金の上昇 or 調整継続の方向性を決める可能性がある。日銀は6月15~16日に、FRBは6月16~17日にそれぞれ会合を開く。日銀が利上げし、FRBが据え置いた場合、円高が進みUSD/JPYが低下、ドル高の主要因が後退し、金は上昇するとみられる。しかし金利差が拡大したままであれば、ドルが引き続き金の重しとなる可能性が高い。
注目すべき水準:上値では、金は4,360ドルを明確に上抜け、3月のトレンドラインに挑戦し、4,400ドルへの経路を開く必要がある。下値では、4,300ドルを下回れば調整局面が深まっているシグナルとなり、次のサポートは5月の調整局面で維持した4,230ドル近辺となる。
本記事は情報提供のみを目的としており、投資助言を構成するものではない。