主なポイント:
- HSBC、Intelの目標株価を100ドルから200ドルに引き上げ
- 新目標は現在の139.63ドルから43%の上昇余地を示す
- Intelは年初来278%上昇、ファウンドリー楽観論が相場を牽引
主なポイント:

HSBCはIntel Corp.の目標株価を従来の100ドルから200ドルに引き上げた。これはウォール街で最高水準であり、従来の推定値の2倍となる。
「Intelの18Aノードにおけるファウンドリーの立ち上がりと、データセンター・AI事業の回復は、市場がまだ過小評価している数年単位の収益軌道を生み出している」とHSBCのアナリストは7月2日付のメモで述べた。
新たな目標株価200ドルは、コンセンサス平均である96.07ドルを大きく上回り、従来のストリート最高水準だったCantor Fitzgeraldの150ドルも超える。Intel株は139.63ドルで取引されており、HSBCの評価は43%の上昇余地を示している。同銘柄をカバーする48人のアナリストのうち、31人が「ホールド」、12人が「買い」または「ストロングバイ」、5人が「売り」または「ストロングセル」と評価している。
今回の目標株価引き上げは、Intelの再生計画が勢いを増す中で行われた。2026年第1四半期の売上高は前年同期比7.2%増の135億8000万ドル、データセンター・AI事業の売上高は22%増の50億5000万ドル、ファウンドリー事業の売上高は16%増の54億2000万ドルとなった。NVIDIAによる50億ドルのエクイティ投資やGoogleとのASICパートナーシップにより、同社の信頼性は向上している。しかし、株価はフォワードベースで収益の147倍で取引されており、そのバリュエーションには執行面での失敗の余地は全くない。7月23日に予定されている第2四半期決算は、ガイダンスレンジである138億〜148億ドルの売上高が同バリュエーションを支え得るかどうかの試金石となる。
HSBCの見方は、慎重姿勢を崩さないウォール街のコンセンサスに反する逆張りの賭けである。コンセンサス目標株価96.07ドルは、現在の水準から31%の downside を示唆しており、Goldman Sachsはニュートラルでカバレッジを開始、NVIDIAやAdvanced Micro Devicesとの競争を理由に挙げている。
Intelの年初来278%の上昇は、ファウンドリーへの野心とAIチップの将来性によって加速されてきた。同社はNVIDIAのDGX Rubin NVL8システム向けホストCPUプロバイダーに選定され、Googleとの複数年にわたるカスタムASIC契約も獲得した。Cantor Fitzgeraldはコンピューティングの強さを理由に目標株価を90ドルから150ドルに引き上げている。
リスクは、ファンダメンタルズが株価に追いついていない点である。Intelは2026年第1四半期に37億3000万ドルのGAAPベース純損失を計上した。これは主にMobileyeの減損に関連する40億7000万ドルのリストラ費用によるものだ。ファウンドリー事業の営業損失は構造的なものであり、2025年第4四半期には25億1000万ドルに達した。経営陣は、顧客需要が期待を下回った場合、Intel 14Aの一時停止の可能性を示唆している。
現株主にとって、HSBCの目標株価引き上げは再生シナリオを裏付けるものとなる。新規参入者にとって、147倍という株価収益倍率は、同銘柄が完璧な執行を前提に値付けされていることを意味する。7月23日の決算発表が次の転換点となる。第2四半期の好決算とファウンドリー損失の縮小がプレミアムを正当化する一方、ガイダンスの未達や顧客の遅延があれば、株価は下落リスクにさらされることになる。
本記事は情報提供のみを目的としており、投資助言を構成するものではない。