主なポイント:
- キプシ鉱山は5月に25,677トンの亜鉛を生産、従来記録を12%上回る
- 年率換算で308,000トンとなり、世界トップ4の亜鉛鉱山に浮上
- 亜鉛価格は4年近辺の高値圏で推移し、アイバンホーの収益見通しを押し上げ
主なポイント:

アイバンホー・マインズのキプシ鉱山は、5月に過去最高となる25,677トンの亜鉛精鉱を生産した。年率換算では308,000トンに相当し、亜鉛価格は4年近辺の高値圏で推移している。
アイバンホー・マインズが木曜日に発表したところによると、選鉱施設では72,003トンの鉱石を処理し、平均回収率は93%、プラント供給品位は亜鉛含有量36.2%を記録した。5月の実績は、1月に記録した従来の最高値22,968トンを12%上回った。
年初来の亜鉛生産量は約110,000トンとなり、アイバンホーが2026年に設定したガイダンス範囲(240,000~290,000トン)の中間値に相当する。S&PキャピタルIQのデータによれば、5月の年率換算生産量で見た場合、キプシ鉱山は世界第4位の亜鉛鉱山にランクされる。
5月中には85,811トンの鉱石が採掘され、坑外に巻き上げられた。高品位の原鉱在庫は約12,000トン(品位37%亜鉛)、低品位在庫は254,000トン(品位22%亜鉛)となっている。
亜鉛価格、4年近辺の高値圏へ
亜鉛価格は4年近辺の高値圏まで上昇しており、精鉱供給の逼迫と亜鉛メッキ鋼市場からの安定した需要が背景にある。世界でも最高水準の超高品位鉱石を誇るキプシ鉱山は、アイバンホーに大きなコスト優位性をもたらしており、2026年の現金コストガイダンスは現在の価格水準を大きく下回っている。
同鉱山の尾滓貯蔵施設の拡張工事は90%以上が完了しており、最初の尾滓投入は2026年10月を予定している。新施設は国際尾滓管理基準(GISTM)に準拠して設計されている。
同業他社との比較
キプシ鉱山の36.2%という原鉱品位は、通常4%から8%の範囲にある世界の亜鉛鉱山平均を大きく上回る。S&PキャピタルIQの推計によれば、2025年の亜鉛含有生産量で世界トップ10に入る亜鉛事業の原鉱品位は平均して10%を大きく下回っている。この品位面での優位性により、キプシ鉱山は世界で最も低コストな亜鉛生産者の一角に位置づけられ、鉱石の品質が直接収益性を左右するコモディティにおいて重要な差別化要因となっている。
本記事は情報提供のみを目的としており、投資助言を構成するものではありません。