主なポイント:
- 日本の木原誠二官房長官が円を支援するための為替介入の用意を改めて表明
- USD/JPYは0.5%下落の159.20円、トレーダーは160円水準付近での介入リスクを織り込む
- 個人外国為替トレーダーは4月の2.33兆円のショートから5000億円のネットロング円ポジションに転換
主なポイント:

日本の政府高官が為替市場への介入準備を改めて表明し、ドルが過去に介入を引き起こした160円の節目に接近する中で円高が進んだ。
木原誠二官房長官は月曜日、必要に応じて円を支援するため介入を行うと述べ、同通貨を0.5%押し上げて1ドル=159.20円とし、トレーダーに実際の介入への警戒感を抱かせた。
内閣府の議事録によれば、木原氏は東京での定例会見で「過度な為替変動に対しては、あらゆる選択肢を排除せず適切な措置を講じる」と述べた。
今回の口先介入は、日本が円を支えるために2022年には約9.2兆円、2024年には約15.3兆円をそれぞれ投じたパターンに沿ったものである。ブルームバーグのデータによれば、個人外国為替トレーダーはすでに4月末時点の2.33兆円の弱気賭けから、約5000億円(31億ドル)のネットロング円ポジションに転換している。加藤さつき財務大臣とスコット・ベッセント米財務長官は5月12日に東京で会談し、為替協調について協議。ベッセント氏は両国の連絡体制を「継続的かつ強固」と評した。
160円の水準は日本当局にとって非公式のレッドラインとなっており、2026年4月下旬から5月にかけて同水準を突破した際に介入を実施している。木原氏の最新の警告により、実際の介入リスクは高まっている。非対称性は明らかで、日本は繰り返し円安に対して行動する姿勢を示しているが、円高を抑制する同等の意欲はない。つまり、介入主導の上昇局面ではショートポジションの巻き戻しにより急加速する可能性がある。
ワシントンとの連携が東京の立場を強化
加藤氏とベッセント氏の5月の会談と、その後の継続的な連絡体制に対する公の承認により、日本は過去の介入サイクルよりも多くの外交的カバーを得ている。米財務省は世界中の為替慣行を監視し、正式に為替操作国と認定することができる。日本はワシントンと事前に連携することで、この指定を回避してきた。日本が米国との明確な協調なしに介入した最後の例は、2022年10月、円が1ドル=151.94円に達した時である。今回の二国間協議は、東京が行動を起こすためのより円滑な道筋を示唆している。
個人トレーダーは転換するも、ヘッジファンドはなおショート
日本の個人外国為替トレーダーは、2.33兆円のショートから5000億円のロングに転換した。これは、政府のメッセージが東京金融取引所の出来高を支配する個人投資家層に浸透していることを示している。しかし、プロの投資家は引き続き円安に備えたポジションを取っている。CFTCのデータによれば、レバレッジドファンドのネットショート円ポジションは6月中旬時点で82億ドルと、今年の高水準に近い。この乖離は、介入が実現した場合に急激なスクイーズが発生する可能性を示唆している。
本記事は情報提供のみを目的としており、投資助言を構成するものではない。