主な要点:
- ミシガン州判事、カルシのスポーツ賭博に14日間の一時的差止命令
- カルシ、位置情報ルール違反で1日12万ドルの罰金に直面
- ミシガン州、ネバダ州に続き全米2州目となるカルシのスポーツ契約禁止へ
主な要点:

ミシガン州の判事は月曜日、カルシ(Kalshi)に対し、州住民向けのスポーツ賭博契約の提供を一時的に差し止め、違反時には1日12万ドルの罰金を科す命令を出した。予測市場をめぐる管轄権争いが激化する中での判断となった。
インガム郡巡回裁判所のローズマリー・アクイリーナ判事は、予測市場プラットフォームに対し14日間の一時的差止命令を発行。6月29日付の裁判所文書によれば、ミシガン州住民は「投資機会を装ったカルシのスポーツ賭博事業によって搾取される」ことで「回復不能な損害」を被るとの判断を示した。同命令は7月13日まで有効である。
ミシガン州は、カルシのスポーツイベント契約に対する裁判所命令による禁止措置を確保した全米2番目の州となった。3月にはネバダ州が一時的な禁止措置を取っている。6月17日にはケンタッキー州がカルシやポリマーケット(Polymarket)を含む5つの予測市場プラットフォームを相手取り、無許可のスポーツ賭博事業を運営しているとして提訴した。他にも12以上の州が予測市場事業者に対して同様の法的措置を取っている。
州レベルの取り締まりを受け、商品先物取引委員会(CFTC)は管轄権をめぐる対抗措置を開始。連邦規制下にあるイベント契約はCFTCの排他的権限に属すると主張し、複数の州を提訴している。相反する法的立場は、FIFAワールドカップ期間中にスポーツ賭博の取引量が急増する中、カルシとその競合企業に不確実性をもたらしている。
ワールドカップ賭博が予測市場の記録的な取引量を牽引
Duneのデータによると、予測市場全体の1日当たりのテイカー取引高は、ワールドカップが6月11日に開幕してから1週間以上経過した6月20日に過去最高の7億1300万ドルに達した。Defirateのデータが示す通り、カルシの月間スポーツ賭博取引高は40%増の95億ドルとなり、ポリマーケットは175%増の53億ドルとなった。
プラットフォームのデータによると、ワールドカップ優勝者予測コントラクトだけで、ポリマーケット上で35億ドル以上の取引高を生み出している。6月11日付のバーンスタイン(Bernstein)のリポートは、2026年のFIFAワールドカップが30億ドル以上の追加スポーツ賭博ハンドル(総賭け金)を生み出し、消費者向け予測市場の取引量として50億〜100億ドルの追加を生み出すと予測した。
賭博活動の急増は、暗号資産(仮想通貨)ユーザーの入り口としても機能している。ビットゲットウォレット(Bitget Wallet)がコインテレグラフに共有した85万7000人のユーザーを対象とした調査によると、ワールドカップの賭博利用者の約60%が、予測市場への参入時に初めてブロックチェーンを利用した。
カルシはミシガン州の判決にどのように対応するかについて、公にコメントしていない。同社は別の報道によれば、投資銀行との間でIPO(新規株式公開)に関する初期協議を行っていたとされる。
本記事は情報提供のみを目的としており、投資助言を構成するものではありません。