主なポイント:
- ナスダック中国黄金龍指数、寄り付きで2%下落
- 海泰網絡(ハイティエン・ネットワーク)が19.34%急落、ADR全面安を主導
- 米国市場の最高値更新から乖離、香港ハイテク株も軟調
主なポイント:

ナスダック中国黄金龍指数は火曜日の寄り付きで2%下落し、中国預託証券(ADR)の広範な下落に押し下げられた。
海泰網絡(ハイティエン・ネットワーク)が19.34%急落し売りを主導。金山雲(キングソフト・クラウド)は4.89%、禾賽科技(ヘサイ・テクノロジー)は4.62%、億航智能(イーハン)は4.45%それぞれ下落した。この動きは、米国株式市場がまちまちのシグナルを発する中で起きた。S&P500種株価指数とナスダック総合指数は前夜に9営業日連続で過去最高値を更新し、AI主導の上昇を延ばしていたが、中国株に連動する指数は寄り付きでそれから乖離した。
中国ADRの下落は、香港上場ハイテク銘柄の軟調さと軌を一にした。ハンセン科技指数は0.7%安で寄り付き、新東方教育科技集団(ニュー・オリエンタル・エデュケーション)が3%超、携程集団(トリップ・ドットコム・グループ)が約3%下落した。騰訊控股(テンセント・ホールディングス)はこれに逆行し、香港市場の寄り付きで0.5%上昇。阿里巴巴集団(アリババ・グループ)は0.7%下落した。
売りの明確なきっかけは確認されていないものの、トレーダーらは3つの要因を指摘している。すなわち、米国における中国ハイテク企業上場を巡る規制の不透明感の払拭(ふっしょく)されなさ、黄金龍指数が直近で2週間ぶりの高値まで回復した後の利食い売り、そして19%急落した海泰網絡に絡む個別銘柄固有の圧力である。オフショア人民元に対する米ドル高も中国関連株の重しとなり、USD/CNHは直近の高値付近で推移している。
米国上場中国株と米国市場全体との間の乖離は、中国株を取り巻く脆弱(ぜいじゃく)なセンチメントを浮き彫りにしている。中国株は地政学的な複雑要因や、ワシントンと北京双方からの規制シグナルに引き続き敏感に反応している。黄金龍指数にとって次の試練は、米中貿易・テクノロジー政策の動向から次の手掛かりを待つ中で、直近のサポート・レベルを維持できるかどうかだ。
本記事は情報提供のみを目的としており、投資助言を構成するものではない。