ナスダック総合指数は7月3日に1%下落し、ハイテク株の売りが一段と強まった。一方、ダウ工業株30種平均は0.66%上昇し、明確な divergence(相違)を見せた。S&P500種指数は0.23%低下。投資家はグロース株からディフェンシブ銘柄へと資金をシフトさせている。
ナスダック総合指数は7月3日に1%下落し、ハイテク株の売りが一段と強まった。一方、ダウ工業株30種平均は0.66%上昇し、明確な divergence(相違)を見せた。S&P500種指数は0.23%低下。投資家はグロース株からディフェンシブ銘柄へと資金をシフトさせている。

ナスダック総合指数は7月3日に下落幅を1%に拡大し、ハイテク主導の売りが一段と進行した。一方、ダウ工業株30種平均は0.66%上昇し、両指数の間ではここ数週間で最大の divergence(相違)が生じた。S&P500種指数は0.23%低下。投資家はグロース株からディフェンシブセクターへと資金を移している。
ハイテク株の売りは、第3四半期の不安定な幕開けに続くものだ。ブルームバーグのデータによると、7月1日にはiShares半導体ETFが4.7%下落し、マイクロン・テクノロジーは8.2%下落した。同社株は第2四半期に3倍以上に上昇した後、投資家が利益を確定したためだ。メタ・プラットフォームズは同日、クラウド事業構築計画を背景に11.3%急騰したが、ハイテクセクター全体はなお圧力にさらされている。
ダウの0.66%上昇はディフェンシブ銘柄および産業株が支えた。一方、ナスダックの1%下落は、高倍率ハイテク株における売り継続を反映している。S&P500の0.23%低下は指数全体の動きの広がりを隠しており、値上がり銘柄と値下がり銘柄はほぼ拮抗している。この divergence は、米10年債利回りが直近の水準付近で推移し、ロイターのデータによればドル指数が101.41で取引される中で生じている。原油価格も引き続き注目されており、WTI原油は7月1日に2%以上下落した後、1バレル=68ドル近辺で推移。米国とイランの協議を巡る楽観論が供給懸念を和らげた。
トレーダーは6月の雇用統計に注目している。ロイターがまとめたエコノミスト予想では、雇用者数は11万人増、失業率は4.3%で据え置きが見込まれている。7月4日の独立記念日前に発表されるこのデータが、金利見通しの次の材料を提供する。パウエル米連邦準備制度理事会(FRB)議長は7月1日、インフレ期待は後退したが、政策は緩和的ではないと述べ、利下げが目前ではないとの見方を強めた。同日のADP全国雇用レポートでは、6月の民間部門雇用が9万8000人増と、予想の11万8000人増を下回り、労働市場の方向性を巡る不透明感が一段と強まった。
ダウとナスダックの divergence は、相反するシグナルに直面する市場の姿を反映している。年初来の上昇の多くを牽引してきたハイテク株は、バリュエーションの高さと長期にわたる高金利の見通しという逆風に直面している。対照的に、ディフェンシブ銘柄とバリューセクターは、FRBが金利据え置きを示唆する環境において相対的な安定性を提供する。市場の次なる試練は雇用統計であり、これが金利見通しを変え、バリュー銘柄へのローテーションが継続するか否かの分岐点となるだろう。
本記事は情報提供のみを目的としており、投資助言を構成するものではない。