主なポイント:
- 24/7 Wall St.がNKEに「買い」、目標株価51.21ドル、25%の上昇余地を示唆
- FY27第1四半期のEPSは0.72ドルと予想を上回るも、9億8600万ドルの関税回収を含む
- CEOエリオット・ヒルが株式を買い増し、株価は52週安値の40ドル近辺で推移
主なポイント:

24/7 Wall St.は、ナイキのカバレッジを「買い」評価と目標株価51.21ドルで開始した。これは、過去12カ月間に市場価値の40%を消失する厳しい下落を経験したスニーカー大手の株価に、25%の反発余地があることを示唆する。
「構図は明白だ—— sentiment(投機心理)は洗い流され、バランスシートは要塞級であり、経営陣は自社株を個人的に買い増している」と同社は7月3日付のノートで述べた。「モデルの確信度は90%、株価は52週安値から1ドル差にあり、リスク・リワードは忍耐強い買い手に有利だ。」
ナイキ株は6月30日に41.05ドルで終了し、52週安値の40ドルすれすれの水準で推移している。株価は2025年8月に約76.97ドルのピークをつけた後、現在の水準まで下落した。同社の強気シナリオでは、2027年7月までに65.78ドル(60%のリターン)を予想する一方、弱気シナリオでも12カ月後に株価は46.65ドルとしている。
この評価は、ナイキが6月30日に発表したFY27第1四半期決算を受けたもの。同社は売上高109億7000万ドル(市場コンセンサス108億5000万ドル)、希薄化後EPS0.72ドル(予想0.1273ドル)を計上し、7四半期連続のEPS上方サプライズとなった。ただし、このヘッドライン数字は、9億8600万ドルのIEEPA(国際緊急経済権限法)に基づく一時的な関税回収によって押し上げられた。実態としては、中国本土売上高は12%減少、コンバースは32%急落、ナイキ直営(NIKE Direct)は7%減少した。
CEOエリオット・ヒルの「Win Now(今すぐ勝つ)」戦略は、卸売事業で初期の成果を見せており、同セグメントは四半期に4%成長した。北米売上高は3%増加。粗利率は49.2%に達し、同社は180億ドル規模の4年間自社株買い枠に加え、24年連続の増配実績を維持している。
キーバンクのアナリスト、アシュリー・オーエンスは、スポーツウェアの回復ペースが想定より遅いことや、ディスラプター(破壊的)ブランドからの圧力をリスク要因として挙げた。テクニカルアナリストは、現在のサポートラインが崩れた場合、35ドルへの下落目標を指摘している。
強気シナリオの核は、ヒルによるターンアラウンドが今後2四半期の北米卸売事業で勢いを増すかどうかにかかっている。このシナリオは、中国本土の売上高減少率が15%を超えて加速した場合、大きく弱まる。投資家は次回の四半期報告で、卸売事業のリバランシングが持続的なマージン回復につながっている兆候を注視することになる。
本記事は情報提供のみを目的としており、投資助言を構成するものではない。