主なポイント:
- ピーボディ・エナジーに対し、主力Centurion鉱山の生産に関する虚偽表示を巡り、証券集団訴訟が提起された
- ピーボディ株は2026年3月30日と5月5日の2度の訂正開示を受け、14.50ドル(36.7%)下落
- 投資家が訴訟に参加するための筆頭原告の期限は2026年8月24日
主なポイント:

ピーボディ・エナジー・コーポレーションを相手取った証券集団訴訟が提起された。同社が主力のCenturion鉱山の生産状況について投資家を誤導し、3月27日から5月5日の間に同社の市場価値から1株当たり14.50ドル(36.7%)を消失させたと主張している。
「同社は2026年3月までに本格的なロングウォール生産を開始すると繰り返し投資家に確約していた一方、そのスケジュールを達成不可能にする機械的、電気的、地質学的問題を隠蔽していた」と、ミズーリ州東部地区連邦地方裁判所に提出された訴状は述べている。本事案(McGeachy v. Peabody, et al., No. 26-cv-01020)は、1934年証券取引所法第10条(b)及び第20条(a)に基づく請求を主張している。
ピーボディは3月30日、オーストラリア・クイーンズランド州にある高級原料炭鉱山Centurionの第1四半期出荷量がわずか25万トンであったことを開示。これは経営陣がガイダンスで示していた70万トンから64%の不足となった。同日、株価は3.82ドル(9.7%)下落し35.68ドルとなった。5月5日には、同社はCenturionの通年販売見通しを350万トンから250万トンに下方修正し、コストガイダンスも1トン当たり113ドルから123〜133ドルに引き上げた。株価はさらに1.52ドル(5.7%)下落し25.00ドルとなった。
訴訟では、ジェームズ・C・グレックCEO、マーク・A・スパーベックCFO、マーク・E・ハスホーン前グローバル事業担当プレジデントが被告として指名されている。訴状によると、ピーボディの原料炭部門は第1四半期に700万ドルの調整後EBITDA損失を計上し、Centurionでの不足により利益は推定8000万ドル減少した。集団期間は、2024年10月14日から2026年5月4日までの間にピーボディ株を購入した投資家を対象としている。筆頭原告の期限は8月24日である。
本訴訟は、既に開示以降の最低水準付近で取引されている同社株に、法的な不透明感をさらに加えるものとなっている。8月に予定されているピーボディの次回四半期報告では、Centurionの生産増強が改善したか、あるいはさらなるガイダンスの引き下げが必要かが示されることになる。
本記事は情報提供のみを目的としており、投資助言を構成するものではない。