QuantumScapeがホンダとの固体電池技術に関する共同研究契約を発表。QS株はホンダによる厳格な技術評価完了を受け、時間外取引で12%急騰。複数年にわたるパートナーシップでは、電池開発と製造プロセスに焦点を当てる。
QuantumScapeがホンダとの固体電池技術に関する共同研究契約を発表。QS株はホンダによる厳格な技術評価完了を受け、時間外取引で12%急騰。複数年にわたるパートナーシップでは、電池開発と製造プロセスに焦点を当てる。

QuantumScapeの固体電池技術は、ホンダによる技術評価という最も厳しい試験の一つを通過し、共同研究契約の締結に至った。これを受けてQS株は時間外取引で12%上昇した。
「評価の中で、QS技術は説得力のある独自の優位性を示した」と、本田技術研究所 先進技術研究所のCOOである小川敦氏は述べた。「QS技術は自動車を含む幅広いアプリケーションに価値を付加する可能性があると考えている」
複数年にわたるこのプログラムは、固体電池の開発と製造プロセスを対象とする。ホンダによるQuantumScapeのプラットフォームに対する実践的な技術調査に続くもので、標準テストの全範囲にわたる競合ベンチマーク評価が含まれていた。QS株は水曜日の終値6.90ドルから時間外取引で7.74ドルまで急騰し、カリフォルニア州サンノゼに本拠を置く同社の時価総額は約42.4億ドルとなった。
今回のパートナーシップにより、ホンダはQuantumScapeの自動車コラボレーター一覧に加わることとなり、既存のフォルクスワーゲンのバッテリー部門との協業に加えて、2社目の大手OEMによるバリデーションを獲得したことになる。固体電池は従来のリチウムイオンセルよりも高いエネルギー密度と高速充電を約束するが、量産を自動車グレードの水準にまで拡大することが業界の中心的な課題となっている。
2010年に設立され、CEOのシバ・シバラムが率いるQuantumScapeは、従来のリチウムイオン電池の液体電解質を固体セラミックセパレーターに置き換える。同社は米国とドイツにパイロット生産ラインを運営しており、セルアーキテクチャと製造技術をカバーする特許ポートフォリオを保有している。
ホンダとの契約は、自動車メーカー各社が次世代電池技術の確保を急ぐ中で成立した。トヨタは2030年代初頭の固体電池生産を目標としており、サムスンSDIやパナソニックも同様の化学系を追求している。世界最大の電池メーカーである中国のCATLも固体電池研究に投資している。
QuantumScapeの株価は年初来で34%下落しており、株価純資産倍率(PBR)は3.2倍で取引されている。同銘柄には7人のアナリストからコンセンサスとして「Reduce(売り)」評価が付与されており、平均目標株価は11.13ドル——水曜日の終値から約61%の上値余地を示している。同社はまだ製品売上高を報告しておらず、直近の会計年度では4億7790万ドルの純損失を計上している。
本記事は情報提供のみを目的としており、投資助言を構成するものではない。