RBCキャピタル・マーケッツはBPのレーティング「アウトパフォーム」を据え置き、目標株価700pを維持した。現在の540.5pから30%以上の上昇余地があるとしている。同ブローカーは、石油メジャーのバランスシート改善と良好なコモディティ相場環境が、取締役会の混乱懸念を上回ると指摘した。
RBCキャピタル・マーケッツはBPのレーティング「アウトパフォーム」を据え置き、目標株価700pを維持した。現在の540.5pから30%以上の上昇余地があるとしている。同ブローカーは、石油メジャーのバランスシート改善と良好なコモディティ相場環境が、取締役会の混乱懸念を上回ると指摘した。

RBCキャピタル・マーケッツはBP株が30%以上上昇すると見ており、バランスシートの改善と良好なコモディティ取引環境を理由に挙げた。
「タブロイド紙がBPの取締役会ドラマに執着し続ける一方で、マクロ環境はBPの投資案件にとって引き続き非常に好意的であり、株価が同業他社をアウトパフォームする余地は依然としてある」とRBCはリポートで述べた。
カナダの銀行はBPに目標株価700pを設定した。同株の現在の取引水準は約540.5pである。RBCはロンドン上場の石油メジャーに対して「アウトパフォーム」のレーティングを据え置いた。
この強気の見方は、BPが前会長アルバート・マニフォールドの退任に伴う取締役会の混乱を乗り越えている最中に発表された。RBCはマニフォールド前会長を多くの投資家の目に「変革の推進役」と評した。現会長のトムソン氏は、同社の戦略は変わらず、デレバレッジ(レバレッジ削減)と効率性向上を中心としていると主張している。
ガバナンス懸念は消えていないとRBCは指摘し、投資家は度重なるリセットや経営陣交代の後、「戦略的一貫性に関する確信」を必要とすると述べた。しかし、同ブローカーの核心的な主張は、現在は数字がBPに有利に動いているという点である。
原油価格の高止まりや堅調な精製マージンなど、良好なマクロ環境はBPのキャッシュフロー創出を後押しし、より迅速な債務削減を可能にしている。BPはレバレッジの上昇期間を経てバランスシートの強化に取り組んでおり、純債務はここ数四半期で減少している。ブレント原油は今年に入ってからほとんど1バレル70ドル以上で取引されており、セクター全体のキャッシュフローを支えている。
RBCの見方は、BPをカバーするアナリストの中でも強気寄りの立場に位置づけられる。BP株は今年、取締役会の混乱が戦略的方向性に関する不透明感を生み出したことから、シェルやトタルエナジーズなど欧州の石油同業他社に遅れをとっている。BP株はフォワード・ベースの利益で同業グループに対しディスカウントで取引されており、RBCはデレバレッジ・ストーリーが勢いを増すにつれ、この差は縮まると考えている。
目標株価700pは現在の株価から約30%のプレミアムを示唆しており、RBCはガバナンス・ノイズによる downside リスクは限定的と見ている。投資家は、デレバレッジ戦略が測定可能なバランスシート改善をもたらしているかどうかの証拠を求めて、BPの次回四半期決算に注目するだろう。
本記事は情報提供のみを目的としており、投資助言を構成するものではない。