要点:
- 第1四半期の売上高は19.4億ユーロで前年同期比8%増となったが、コンセンサス予想の22.7億ユーロを下回った。
- Destinus社と巡航ミサイル生産のための合弁事業を設立し、早ければ2026年第4四半期に生産を開始する予定。
- 受注残は31%増の730億ユーロに急増。ドイツのキール造船所(German Naval Yards Kiel)に対し非拘束の買収案を提出した。
要点:

ドイツの防衛企業ラインメタル社(Rheinmetall AG、RHM)は、第1四半期の売上高が8%増の19.4億ユーロになったと報告し、パートナーのDestinus社とともに早ければ今年の第4四半期から巡航ミサイルの生産を開始する計画を発表しました。
アルミン・パッパーガー最高経営責任者(CEO)は木曜日、「第2四半期には、海軍および車両事業における大規模な受注により、売上高と受注がさらに力強く成長すると期待している」と述べました。
フランクフルト市場に上場している同社の決算は、受注残の好調な伸びに対し、売上高が予想を下回るという混合した内容となりました。営業利益率は前年同期の10.5%から11.6%に改善しました。
ラインメタルは、欧州の国防支出増加のより大きなシェアを獲得するため、新しい兵器領域への拡大を進めています。同社はオランダのDestinus社と合弁事業を設立し、高度な巡航ミサイルと弾道ロケット砲を生産する予定で、ラインメタルが51%の株式を保有します。この合弁会社「Rheinmetall Destinus Strike Systems」は、2026年第4四半期から2027年初頭の間に生産を開始することを目指しています。
この動きは、ウクライナでの戦争によって浮き彫りになった、弾薬とミサイルの製造能力を増強しようとする欧州諸国の取り組みの中で行われました。
海軍防衛製造への進出の一環として、ラインメタルはドイツのキール造船所(German Naval Yards Kiel)に対する非拘束の買収案を提出したことも認めました。これは、1月に造船大手のTKMSが同造船所に対して行った非拘束の提案に続くものです。
2026年度通期について、ラインメタルは売上高140億ユーロから145億ユーロ、営業利益率約19%という予測を据え置きました。
第1四半期の売上高は予想を下回ったものの、受注残が31%増の730億ユーロに急増したことは、将来の収益パイプラインが強固であることを示唆しています。投資家は、この受注残が収益に結びつくかどうか、またミサイルや海軍の新規事業の進捗状況を今後数四半期にわたって注視することになります。
本記事は情報提供のみを目的としており、投資勧誘を目的としたものではありません。