主なポイント:
- リビアンは第2四半期に12,194台を納入、同社の予想9,000〜11,000台を上回る
- 通年の納入ガイダンスを65,000〜70,000台に引き上げ
- R2の納入が6月に開始、四半期実績を押し上げる要因に
主なポイント:

リビアン・オートモーティブ(Rivian Automotive Inc.)は第2四半期に12,194台の車両を納入し、同社の予想レンジ(9,000〜11,000台)を上回った。R1、EDV、そして新たに発売されたR2モデルの需要急増を受け、通年の納入目標を最大7万台に引き上げた。
「第2四半期の好調な業績は、製品ラインアップ全体にわたる力強い成長を反映しており、特にR2の納入が6月に始まったことが寄与した」と同社は12日の声明で述べた。リビアンは期間中、イリノイ州ノーマルの工場で12,613台の車両を生産した。
納入台数は、リビアンが従前示していた見通しの上限を約11%上回った。R1消費者向けトラックとEDV商用バンの四半期ごとの増加に加え、R2の初期出荷が牽引役となった。同社は現在、通年で65,000〜70,000台の納入を見込んでおり、従来のレンジ(62,000〜67,000台)から上方修正した。
今回のガイダンス引き上げは、リビアンが一部のEV競合他社よりも生産ランプアップの課題を上手く乗り越えつつあることを示唆している。背景には、業界全体が需要の不確実性に直面している状況がある。発表を受け、リビアンの株価は時間外取引で5.3%上昇した。同社は7月30日の市場終了後に第2四半期の決算を発表する予定である。
R2投入が成長エンジンに
R2は、リビアンのフラッグシップモデルであるR1SやR1Tよりも低価格帯を狙ったミッドサイズSUVで、6月9日に顧客への納入が開始された。この車両は、プレミアムEVセグメントを超えて事業を拡大し、テスラのModel YやフォードのMustang Mach-Eと競合するというリビアンの戦略の要である。リビアンは、第1弾のR2ユニットには限定色、牽引パッケージ、同社の自律走行支援ソフトウェア「Autonomy+」のライフタイムサブスクリプションが含まれると述べており、LiDARセンサーは2026年後半に搭載予定としている。
R2の納入初期における貢献は、リビアンの量産目標にとって前向きなシグナルである。同社はR2を生産規模拡大への道筋と位置づけており、最終的にはテスラのフリーモント工場やオースティン工場の生産能力に匹敵する製造ペースを目指している。リビアンの2026年通期納入ガイダンス65,000〜70,000台は、テスラの年間約180万台には依然及ばないものの、2024年の納入実績47,000台から約40%の増加に相当する。
ガイダンス引き上げの投資家への意味合い
今回の見通し上方修正は、リビアンがコスト削減と生産効率の面で成果を上げつつあることを示唆している。これらの要因は、2021年のIPO以降、同社株の重しとなってきた。リビアンは設計の簡素化とサプライチェーンの最適化を通じて1台当たりの損失を縮小する取り組みを進めており、この戦略はR2の生産台数が拡大するにつれて加速する可能性がある。同社は第1四半期末時点で約90億ドルの現金および同等資産を保有しており、短期的な資金調達を必要とせずにR2の生産ランプアップを賄えるだけの余裕がある。
リビアンの株価は時間外取引で5.3%上昇し、時価総額は140億ドルを超えたものの、2021年の高値には依然として大きく及ばない水準にある。アナリストらは、7月30日の決算発表で、粗利益率の推移や下半期のR2生産目標に関する最新情報に注目する見通しである。
本記事は情報提供のみを目的としており、投資助言を構成するものではない。