主なポイント:
- サムソナイトの第1四半期調整後EBITDAは、マージンの低下とコスト増により市場予想を下回り、前年同期比15%減の1億900万ドルとなりました。
- 同社は5,000万ドルの新たな自社株買い計画を発表し、2026年通期の売上高成長率を1桁台前半と予測しました。
- UBSとHSBCはともに「買い」の投資判断を継続しましたが、短期的な旅行需要の混乱を理由に目標株価を引き下げました。一方で2026年後半の回復を見込んでいます。
主なポイント:

サムソナイト・インターナショナル(Samsonite International S.A., 01910.HK)の株価は、第1四半期の調整後EBITDAが前年同期比15%減の1億900万ドルとなったにもかかわらず、約3%上昇しました。
HSBCグローバル・インベストメント・リサーチはレポートの中で、「中東で続く紛争が旅行トレンドを混乱させ続けており、短期的な見通しは依然として厳しい」と述べる一方で、2026年後半には売上の改善が期待されると指摘しました。
同四半期におけるこのバッグメーカーの純利益は33.2%減の3,220万ドルでした。1億900万ドルの調整後EBITDAは市場予想を11%下回りましたが、HSBCはこれを予想を下回る売上高総利益率と、一般管理費の9%増によるものとしています。
株主還元を支える動きとして、サムソナイトは5,000万ドルの自社株買いプログラムを開始しました。同社は通期の売上高成長率を1桁台前半と予測しており、UBSはこの予測を「市場の懸念よりも良好」と評し、緩やかな回復の可能性を示唆しました。
利益は予想を下回ったものの、前向きなガイダンスと資本還元策が投資家心理を支えたようです。同社の株価は14.08香港ドルで取引を終え、前日比2.85%高となりました。
予想を下回る決算を受け、UBSとHSBCはともに「買い」の投資判断を継続しましたが、目標株価を引き下げました。UBSのアナリストは、目標株価を22.7香港ドルから20.6香港ドルに引き下げました。
これとは別に、HSBCグローバル・インベストメント・リサーチは、短期的な逆風を反映して目標株価を24香港ドルから19香港ドルに引き下げ、2026-27会計年度の利益予測を約9%下方修正しました。
自社株買いと、最悪のシナリオを回避したガイダンスの組み合わせは、下半期の回復に対する経営陣の自信を示唆しています。投資家は今後、この見通しを検証するために、2026年後半に向けた旅行トレンドの改善とマージンの執行状況を注視することになるでしょう。
本記事は情報提供のみを目的としており、投資勧誘を目的としたものではありません。