主なポイント:
- 最高裁はロビンフッドのIPO訴訟についてトランプ政権の意見を求めた
- 投資家はロビンフッドがミーム株とドージコイン取引への依存を開示しなかったと主張
- 判決はIPO開示の責任基準に関する先例となる可能性がある
主なポイント:

最高裁がホワイトハウスの意見を求めたことで、ロビンフッドのIPO開示は最高レベルの法的審査を受けることとなった。
米最高裁は、ロビンフッド・マーケッツ社が2021年の新規株式公開(IPO)において投資家を誤解させたとする訴訟を却下するよう求める同社の申し立てについて、トランプ政権の見解を求めた。
「ロビンフッドの目論見書には、ミーム株やドージコインに関連する取引高の増加が減少する可能性など、事業リスクに関する広範な警告が記載されていた」と同社は申立書で述べ、訴訟は却下されるべきだと主張している。
1933年証券法に基づき提起されたこの訴訟は、ロビンフッドが収益成長の大部分をゲームストップ社とドージコインへの個人投資家による投機に依存していたこと——同社が2021年7月に上場する前に既に冷め始めていた活動——を開示しなかったと主張している。原告側は、その後の株価下落により株主が損失を被ったと論じている。ロビンフッドのIPOは約21億ドルを調達し、1株当たり38ドルで価格設定された。
最高裁がこの事件を受理する決定を下せば、IPO開示責任に関する先例が確立され、企業が目論見書で一時的な取引トレンドに関連するリスク要因にどのように対処するかが根本的に変わる可能性がある。控訴を棄却した場合、訴訟は下級審で続行され、ロビンフッドは損害賠償の可能性に直面することとなる。
IPO開示基準に焦点
本件は、企業がソーシャルメディア主導の取引パターンへの依存を重要リスク要因として具体的に明示する必要があるかどうかを問うものだ。原告側は、ロビンフッドのミーム株および暗号資産取引高への依存は中核的な収益ドライバーであり、市場の変動性に関する一般的な警告ではなく、明確な開示が必要だったと主張している。
1933年証券法は、発行体に対し目論見書に重要な記載漏れがないことを保証する責任を課している。ロビンフッドに不利な判決が出れば、特に収益がプラットフォーム主導の個人取引に依存する企業にとって、重要リスクの範囲が拡大する可能性がある。最高裁が主要なIPO事件で証券開示基準を審理したのは、2018年のCyan v. Beaver County Employees Retirement Fund事件(証券法に基づく請求に対する州裁判所の管轄権が争点)が最後である。
市場と法的影響
ロビンフッド株は訴訟の長期化から圧力を受けており、訴訟は潜在的な責任を巡る不確実性を生み出している。同社の株価は2021年7月のIPO時に約38ドルで取引され、その後、業績と訴訟リスクの両方に絡んだ大きな変動を経験している。最高裁が上告を棄却した場合、事件は連邦第3巡回区控訴裁判所に差し戻され、ロビンフッドに不利な判断が下されれば、同社は集団訴訟による損害賠償に直面する可能性がある。
solicitor general(訟務長官)の意見書が提出されれば、証券訴訟基準に関する政権の立場が示されることになる。最高裁は毎年約7,000件の申立のうち、約1~2%しか裁量上告(certiorari)を認めないため、ホワイトハウスの勧告は判事がこの事件を受理するかどうかの判断に影響を与える可能性のある要素となる。裁量上告を認めるか否かの決定は、年内に下される見通しである。
本記事は情報提供のみを目的としており、投資助言を構成するものではない。