主なポイント:
- 原油価格上昇を受けカナダドルが強含み、USD/CADは1.3813に下落
- ブレント原油はイラン和平期待で一時7%安の96.30ドルから日中反発
- カナダ卸売売上高は4月に0.1%増、前月の1.9%増から減速
主なポイント:

カナダドルは週明け、対米ドルでそれまでの下落を縮小し、USD/CADは1.3813まで押し下げられた。原油価格の反発が商品連動通貨を支援したためだ。
「原油の日中反転により、カナダドルはセッション前半の弱含みから新たな買い材料を得た」と、エッジェンの市場アナリスト、サラ・リン氏は指摘する。「エネルギー市場に織り込まれた地政学的プレミアムを踏まえれば、CADと原油の相関関係は依然として高い。」
ブレント原油は、米国とイランがホルムズ海峡の再開につながる和平合意に近づいているとの楽観論から、この日最大7%下落し、一時96.30ドル付近まで売られたが、その後持ち直した。WTI原油も90.88ドルの安値から反発したが、両指標ともセッションを通じて大幅なマイナス圏にとどまった。この反発は、原油急落を受けて売られていたカナダドルのショートカバーを誘発するのに十分だった。
USD/CADの動きは、米ドルにとっては複雑な背景の中で起きた。米ドル指数は99.1に小幅上昇。中東紛争を巡る不透明感が引き続きくすぶる中、外交チャネルは活性化した状態にあるものの、投資家は安全資産にローテーションした。ドナルド・トランプ米大統領は週末、イランとの了解覚書が「ほぼ交渉済み」と述べたが、両政府関係者はその後、目に見える進展の可能性を否定した。金は1.2%上昇し、1オンス=4,561.51ドルとなり、市場全体の慎重なムードを反映した。
経済指標では、カナダの4月卸売売上高は0.1%増と、前月の1.9%増から急減速した。第1四半期の企業利益は2%減少し、前期の1.6%減から落ち込みが拡大した。これらの数字がカナダドルに明確な方向性を与えることはなく、原油価格が日中のポジショニングの主な原動力となった。
カナダドルの原油に対する感応度の高さから、今週はさらなる変動が予想される。トレーダーらは米イラン交渉の進展や、週後半に発表されるカナダの第1四半期GDP統計に注目している。エコノミストは前期比0.1%の成長を予想しており、前期のマイナス成長からわずかにプラスに転じる見通しだ。
本記事は情報提供のみを目的としており、投資助言を構成するものではありません。