主なポイント
- 通期売上高は恒常通貨ベースで13%増の18.3億ポンドと過去最高を記録。
- 米国の売上高が24%急増し、グループ最大の市場となり、総売上高の半分以上を占めるまでに成長。
- 通期の利益見通しを、アナリスト予想を上回る1億5,200万〜1億5,500万ポンドに上方修正。
主なポイント

ウォッチズ・オブ・スイス・グループ(LSE:WOSG)は、ロレックスやタグ・ホイヤーといったブランドの高級時計を買い求める米国の富裕層の需要に支えられ、年間利益が予想を上回る見通しとなったことを受けて株価が14%急騰しました。
ウォッチズ・オブ・スイスのブライアン・ダフィー最高経営責任者(CEO)は声明で、「米国の高所得層は明らかに自らの富に自信を持っている。その良好な消費者心理が、高級時計と宝飾品のカテゴリーに明らかに恩恵をもたらしている」と述べました。
同社によると、5月3日に終了した通期の売上高は、恒常通貨ベースで13%増の18.3億ポンド(24.8億ドル)となりました。売上の改善を背景に、通期の調整後利払い・税引き前利益(EBIT)は、コンセンサス予想の1億4,820万ポンドを上回る1億5,200万〜1億5,500万ポンドになる見込みです。ロンドン市場での株価は一時15%高の608ペンスまで買われ、2年超ぶりの高値を付けました。
米国の売上高は恒常通貨ベースで24%増の12.4億ドルに達し、英国を抜いて同社の主要な収益源となりました。現在、米国市場はグループ全体の売上高の半分以上を占めています。この変化は、米国の株式市場の急騰が富裕層の購買意欲を後押ししたことが一因です。RBCキャピタル・マーケッツのアナリストは、この業界は循環的であるものの、好調な米国での成長が英国の停滞を補っており、事業は安定化に向かっているようだと指摘しています。
パンデミック後のブームを経て、近年広範な低迷に直面しているラグジュアリーセクターにおいて、今回の業績は明るい話題となりました。ウォッチズ・オブ・スイスの株価は2022年初頭のピークから依然として60%以上下落していますが、今回の決算は大きな後押しとなりました。同社は、2027年度を自信と強い勢いを持ってスタートさせたと述べ、5%から10%の既存店売上高成長を目指しています。
この見通しは、経営陣が富裕層からの需要は依然として堅調であると確信していることを示唆しています。投資家は、7月14日に発表される通期決算で、成長戦略や利益率の見通しに関する詳細な最新情報を注視することになります。
本記事は情報提供のみを目的としており、投資勧誘を目的としたものではありません。