要点:
- WSJが成人2000人を対象に実施した新たな調査で、アメリカ人のわずか39%が自らを中流階級と認識
- 階級の自己認識は収入だけでなく、ライフスタイルや経済的不安によって決まる
- 国勢調査局による中間5分位の年収は65,100ドル~105,500ドル
要点:

ウォール・ストリート・ジャーナルが成人2000人を対象に実施した新たな調査によれば、アメリカにおける階級は収入のみならず、人々の消費方法、貯蓄方法、そして不安の感じ方によって定義されている。
WSJが5月7日から18日にかけて実施した成人2000人を対象とした調査によると、アメリカ人のうち中流階級と自認するのはわずか39%で、労働者階級が31%、アッパーミドルクラスが22%となった。階級の自己認識は収入と同様にライフスタイルにも左右されることが判明した。
「階級とは税区分だけではなく、生きられた経験である」と、人口動態と経済変動を取材するWSJワシントン支局の記者兼編集者であるアーロン・ジトナー氏は述べた。「人々が休暇、住宅修繕、食べ残しに関する質問にどう答えるかは、W-2よりも彼らの階級意識について多くを物語っている。」
誤差範囲がプラスマイナス2.2パーセントポイントのこの調査では、回答者に余暇の習慣、経済的不安、個人の財務状況、世帯特性などについて質問した。主な調査結果として、アッパークラスの回答者はパスポートを保有し、毎年休暇を取り、飛行機で旅行に行く可能性がはるかに高かった一方、労働者階級の回答者は自分で庭仕事をし、家の修理を行い、ガソリン価格が家計を圧迫していると報告する傾向が強かった。個人の財務に関しては、中流階級の回答者の39%が、予期せぬ500ドルの出費があれば支払いが困難になると回答したのに対し、アッパークラスおよびアッパーミドルクラスではその割合がはるかに低かった。
この調査結果は、国勢調査局の指標では中間層に快適に位置するアメリカ人の間でも、経済的不安が根強く残っていることを示している。国勢調査局の中間5分位(年収65,100ドルから105,500ドルの世帯)は、自らを中流階級と認識する39%と大きく重なるものの、このグループの多くがクレジットカード債務、不十分な退職金貯蓄、そして過去1年間で財務状況が悪化したという感覚を報告している。
この調査の設計は、純粋に収入に基づく階級定義からの意図的な脱却を反映している。回答者は、収入、余暇と娯楽、不安とストレス、個人の財務、世帯特性という5つの均等なカテゴリーで評価され、どの階級に最も類似しているかが判定された。データによれば、回答者の自己認識は、その回答を基に分類されたカテゴリーとしばしば乖離していた。
収入だけでは語れない
国勢調査局はアメリカの所得者を各20%の5つの5分位に分類している。最低所得世帯の年収は最大34,500ドル、第2五分位は最大65,100ドル、中間五分位は105,500ドル、第4五分位は175,700ドル、そしてトップ五分位はそれを超える。しかしWSJの調査によれば、これらの収入帯内での階級認識は、収入以外の要因に基づいて大きく変動することが判明した。
例えば、持ち家、株式の保有、そして自身の直近の仕事をホワイトカラーと表現することはすべて、アッパーミドルまたはアッパークラスと自認することと強く相関していた。逆に、単一収入世帯、自身で家の修理を行うこと、ガソリン価格を心配することは、労働者階級および低所得階級の回答者によく見られる特徴だった。
不安のギャップ
この調査では、階級間での経済的な安全性に明確な格差があることが明らかになった。快適に退職できるだけの貯蓄があるかどうかという質問に対し、肯定的な回答はアッパークラスとアッパーミドルクラスに集中した。労働者階級と低所得階級の回答者の大多数は「ない」と答えた。同様に、毎月完済できないクレジットカード債務を抱えている回答者の割合は、低所得層と労働者階級で最も高かった。
人生のこの段階で、経済的に自分が思っていたところにいるかどうかという質問への回答は階級と密接に連動しており、アッパークラスの回答者は労働者階級の回答者よりも「はい」と答える確率が約2倍高かった。
それが意味すること
この調査は、アメリカ経済が複雑なシグナルを発している時期に行われた。失業率は歴史的に見て低水準を維持しているが、消費者マインドは変動が激しく、インフレは多くの家計の購買力を侵食している。マクロ経済指標と実体験との乖離——経済学者が時に「バイブセッション」と呼ぶもの——は、この調査の経済的不安に関するデータに如実に表れている。
投資家や政策立案者にとって、この調査は、集計された収入データが、アメリカ人が経済をどのように経験しているかにおける大きな格差を隠蔽しうることを示す注意喚起となる。米GDPの約3分の2を占める個人消費は、ヘッドラインの賃金成長率の数字と同様に、こうした階級ベースの不安によって形成される可能性がある。
本記事は情報提供のみを目的としており、投資助言を構成するものではありません。