欧州委員会は、メタ・プラットフォームズに対し、フェイスブックとインスタグラムで児童を依存に陥れる搾取的なデザイン手法を用いたとして告発する構えだ。デジタルサービス法(DSA)に基づき、同社は世界年間売上高の最大6%の罰金を科せられる可能性があり、規制当局との対立が一段と激化している。
欧州委員会は、メタ・プラットフォームズに対し、フェイスブックとインスタグラムで児童を依存に陥れる搾取的なデザイン手法を用いたとして告発する構えだ。デジタルサービス法(DSA)に基づき、同社は世界年間売上高の最大6%の罰金を科せられる可能性があり、規制当局との対立が一段と激化している。

欧州委員会は、メタ・プラットフォームズに対し、フェイスブックとインスタグラムで児童を依存に陥れる搾取的なデザイン手法を用いたとして告発する構えだ。デジタルサービス法(DSA)に基づき、同社は世界年間売上高の最大6%の罰金を科せられる可能性があり、規制当局との対立が一段と激化している。
事情に詳しい複数の関係者(非公開の手続きのため匿名を条件に語った)によると、EUの執行機関は、メタのソーシャルメディア・プラットフォームが若年ユーザーを惹きつける依存性の高いデザイン機能を採用しているとする予備的見解を近日中に公表する見通しだ。規制当局はまだ発表日を設定していない。
「欧州委員会は未成年者を搾取するプラットフォームデザインに対して断固たる姿勢を示しており、本件はDSAの執行力を試す試金石となるだろう」とエッジンの規制アナリスト、エレナ・フィッシャー氏は述べた。「EUが自らの主張を証明できれば、メタは巨額の罰金に加え、若年ユーザー向け製品設計の義務的変更も迫られる可能性がある」
調査の対象は、メタが未成年のスクリーンタイム最大化を意図して設計したと規制当局がみなすアルゴリズムによるレコメンデーション、無限スクロール機能、通知システムなどだ。本調査はDSAに基づくもので、同法は2024年2月に全プラットフォームに完全適用され、違反があった場合、企業の世界年間売上高の最大6%の罰金を科す。メタに対する直近のEU制裁は2023年5月、プライバシー規則違反で欧州ユーザーデータを米国に転送したとして12億ユーロ(13億ドル)の罰金が科された件であり、メタはこれを不服として控訴中である。
メタにとってのリスクは金銭的制裁にとどまらない。DSA違反の正式認定となれば、27カ国からなるEU圏内の未成年ユーザー向けに中核製品機能の再設計を余儀なくされる可能性があり、数千万人の若年欧州市民に影響が及ぶ。また本件は、EUがデータプライバシーやコンテンツモデレーションだけでなく、プラットフォーム設計にもデジタル規制ルールを適用する先例となり、欧州のテクノロジー規制に新たな戦線を開くことになる。
DSAの適用範囲拡大
DSAはEU域内で月間アクティブユーザーが4500万人超の全プラットフォームに適用され、企業に対し未成年者保護を含む「システムリスク」の年次評価を義務付けている。メタのフェイスブックとインスタグラムはいずれもこの基準を超えており、最も厳格な義務の対象となる。欧州委員会は既にTikTok、YouTube、スナップチャットを含む25のプラットフォームをDSAの厳格な監視対象に指定している。
EUのメタに対する動きは、オンライン上の児童安全を標的としたより広範な規制の流れに沿ったものだ。英国のオンライン安全法(2025年施行)は、プラットフォームに対し有害コンテンツから児童を保護する注意義務を課している。オーストラリアは2024年、16歳未満のソーシャルメディア利用を禁止する法律を可決した。米国でも30以上の州が、メタのプラットフォームが若年ユーザーの精神的健康を損なっているとして訴訟を起こしているが、連邦レベルの立法は停滞している。
今後の展開
欧州委員会が正式な異議告知書を発行した場合、メタはこれに応答し、最終決定前に聴聞会を要請する権利を有する。予備的見解から最終裁定までには通常12〜18カ月を要する。メタはまた、EUの懸念に対処するため事業慣行を変更する拘束力のある誓約を提示し、罰金を回避することも可能だ。
ブルームバーグがまとめたデータによれば、このニュースを受け、メタ株は時間外取引で1.8%下落した。同社株は今年に入り月曜終値までで22%上昇しており、AIを活用したターゲティング広告ツールの恩恵を受けて広告事業が好調なことから、市場全体をアウトパフォームしている。これらのアルゴリズムこそ、今回EUの監視下に置かれているものだ。
本稿は情報提供のみを目的としており、投資助言を構成するものではない。