スポット金は5月下旬以来となる週間上昇を記録する見通し。米労働市場データの軟化を受け、投資家は9月の利上げ予想を縮小している。
スポット金は5月下旬以来となる週間上昇を記録する見通し。米労働市場データの軟化を受け、投資家は9月の利上げ予想を縮小している。

COMEX金は金曜日に0.5%上昇し1オンス=4,144.83ドル。5週間ぶりの週間上昇に向かっている。米雇用統計が予想を下回ったことを受け、9月利上げへの賭けが減少したためだ。
「現時点では4,000ドルが非常に良いサポートラインのように見える。市場はこの水準にしばらく留まると考える」と、Wing Fung Precious Metalsのディーリング責任者、ピーター・フォン氏は述べた。「ただし、不確実性は依然として大きい。それが、人々が今のところ大量に買うのをためらっている理由だ」
金は今週、3,942.10ドルまで下落した後に回復。6月には約8.4%下落し、3月以来の月間下落となった。8月渡しの米金先物は0.8%上昇し4,157.50ドル。米ドルは約3カ月で最大の週間下落に向かっており、金相場をさらに支えている。
金価格4,144.83ドルは、直近高値4,382.62ドルを約5.4%下回っている。トレーダーは次のレジスタンスゾーンとして4,162〜4,214ドルのリトレースメントゾーンを注視。6月の米雇用統計(木曜日発表予定)が次の方向性を示すシグナルとなる。
アジアでの現物需要はまちまち
インドでは、金の現物需要が金曜日に緩んだ。週初に3カ月ぶりの安値から価格が反発した後だ。国内価格は10グラム当たり14万8,046ルピーまで上昇。火曜日には3月27日以来の安値となる14万450ルピーを付けた。ディーラーは公定価格に対して1オンス当たり最大5ドルのプレミアムと7ドルのディスカウントを提示。前週の最大6ドルのプレミアムから変化した(ロイター通信による)。
「宝飾業者は購入していたが、価格変動が激しく慎重になっている。leanな需要期が始まっており、近くに大きな祭礼もない」と、ムンバイの民間銀行系地金ディーラーは述べた。
中国では、金はグローバルベンチマークに対してパリティから1オンス当たり2ドルのディスカウントで取引。前週の3〜7ドルのディスカウントから縮小した。香港では0.50ドルのディスカウントから1.70ドルのプレミアム、シンガポールでは1ドルのディスカウントから1.60ドルのプレミアムで取引された。
シルバーは回復を延ばし、1%上昇して1オンス=61.50ドル。過去3営業日で5%上昇した流れを引き継いだ。プラチナは2.4%上昇し1,655.15ドル、パラジウムは0.9%上昇し1,278.89ドル。3つの金属全てが1週間超ぶりの高値圏で推移している。
貴金属全般の上昇のきっかけは、木曜日に発表された予想を下回る米雇用統計と民間雇用統計だった。これにより、持続的なインフレと長期にわたる高金利への懸念が和らいだ。CMEフェドウォッチ・ツールによると、9月利上げの確率は週初の約64%から低下した。
本記事は情報提供のみを目的としており、投資助言を構成するものではない。