日本のトップ為替当局者は、円が40年ぶりの水準に接近する中、外国為替市場への介入に前向きな姿勢を強めている。
日本のトップ為替当局者は、円が40年ぶりの水準に接近する中、外国為替市場への介入に前向きな姿勢を強めている。

日本のトップ為替当局者は、円が40年ぶりの水準に接近する中、外国為替市場への介入に前向きな姿勢を強めている。
円は1日、1ドル=161.80円に下落し、2024年7月以来の安値をつけた。日本当局は過去に700億ドル超の介入を行ったにもかかわらず続く値下がりを食い止めるため、警告を強めている。
「日本は投機的な動きに対し、断固たる措置を取る準備がある」と、片山さつき財務相がG7会合で述べたと報じられている。日銀の氷見野良三副総裁は別途、国会で、中央銀行が為替動向を注意深く監視しているのは、それが経済とインフレに与える影響によるものだと述べた。
円相場は、5月に財務省が実施した700億ドル超の介入や、1月の日銀利上げ(借入コストを1995年以来の高水準となる0.5%に引き上げ)にもかかわらず、161円台を超えて下落した。161.96円を超えると、円は1986年以来の弱さとなり、プラザ合意時代に1ドル=162円で取引されていた水準となる。米国債利回りの高止まりが引き続きドルを支えており、10年債利回りは約4.3%と、円安を招いてきた金利差を拡大させている。日経225種株価指数は今年これまでに約12%上昇し、輸出企業の収益を押し上げる円安の恩恵を受けている。
円安は日本の輸出と経済成長を押し上げる一方、輸入インフレや家計の購買力低下への懸念を高めている。日本の輸入コストは急激に上昇しており、円安に伴いエネルギーや食料品の価格が高騰している。政府は政策上のジレンマに直面している。円安は企業収益と輸出主導型経済を支えるが、同時に消費者やコスト上昇を転嫁できない中小企業を圧迫する。アナリストらは、米金利と日本の金利の格差や、高市早苗首相の比較的緩和的な金融環境を是とする成長重視政策などの構造的要因から、介入は一時的な緩和にしかならない可能性があると指摘する。専門家はCNBCに対し、為替に影響を与える要因は投機的ではなく構造的であるため、介入は概ね効果がなかったと語った。
介入の限られた実績
財務省が5月に実施した総額700億ドル超の介入は、円に持続可能な下限値を設定することに失敗した。日本が同規模の介入を最後に行ったのは2022年10月で、当時円は1ドル=150円を超えて下落した。日銀のデータによると、その際、介入により円は一時的に約5%上昇したが、数週間以内にトレンドが再開された。このパターンは、米国と日本の金利差が縮小しない限り、介入だけでは円のトレンドを反転させるのは難しいことを示唆している。日銀の1月の0.5%への利上げも、5%超の米国金利との差を縮めるにはほとんど寄与していない。
162円の壁
市場は現在、161.96円の水準に注目している。これを超えると、円は1986年以来の水準となる。ドル/円のオプションスキューは変化しており、東京が動いた場合に備えた急激な円高に対する保護への需要を反映している。次の重要なイベントは日銀の7月の政策決定会合であり、追加利上げが一定の下支えとなる可能性がある。しかし、FRBが金利を5.25%から5.5%に据え置いていることから、金利差が円安を押し下げる支配的な要因であり続けている。トレーダーらは、日銀の次の決定前に介入リスクが高まっていると見ており、162円の水準が行動の引き金となる可能性があるとみている。東京が実際に介入した場合、その効果は2022年の precedent に基づけば、週単位ではなく日単位で測られる可能性が高い。
本記事は情報提供のみを目的としており、投資助言を構成するものではありません。